
【山手111番館】はJ.E.ラフィンの邸宅でした。ベーリック・ホールと同じくスパニッシュスタイルで設計者はJ.H.モーガンです。こちらも地上2階、地下1階の洋館。
J.E.ラフィンの父T.M.ラフィンからの結婚祝いで建てられたのがこちらだそうです。T.M.ラフィンは船員として航海していたが船を修理しなくてはいけないことになり、急遽横浜に立ち寄ることになったそうです。修理の間、箱根に行ったことで”みよ”さんと出会い、横浜で暮らすことを決意。大恋愛の末結婚し、8人の子供にも恵まれたそうです。
偶然が重なって海外で大恋愛…なんてロマンチックなんですか~!!これを知ってから山手111番館がより好きになりました。この時代を思うと余計に胸アツのお話。なんて素敵なの~!
ちなみにラフィン夫妻から所有者が何度か変わっているそうですが、大切に扱われていたようで創建当時の意匠がほぼ残った状態なんだそう。なんだか愛の連鎖があるような気がして微笑ましいですね~。
山手111番館玄関を通るとまず吹き抜けのホールです。小ぶりだけど細やかでゴージャスなシャンデリアが吹き抜けの中央にあり、ホールを華やかにしています。シャンデリアのあるとなしじゃ印象がだいぶ変わりますね~。
ホールは前にも左右にも道が見えるので、より広く感じられワクワクしました。正面は食堂です。右側に浴室、2階への階段があります。
ホールはどこから見ても素敵なんですよね~。山手111番館で一番写真撮りまくっていた場所がここでした。
ホールから右に進むと階段があるんですけど、現代っぽい。新築の家にお邪魔したかのようです。階段にある小窓が気になって撮影しました。
廊下側から見ると左上にチョロり見えてるのがそうです。ここから何かするというよりはデザイン性で造られたものな感じですね。廊下の下に収納スペース。この廊下右側、葉っぱが見えてる部屋は浴室。奥は展示室です。
浴室はオーガニックっぽさ全開でした。なんだかオサレサロンな感じがすごい。
白を基調とするタイルの浴室に観葉植物などの緑を足すだけでこんなにオシャレ空間に変わるんですね~。
食堂はこれまたゴージャス。この部屋の大きな窓から見える庭園がまた素敵です。
食堂から続く配膳室や厨房は今とあまり変わらないシンプルでオシャレな感じです。配膳室と厨房が小さな窓で繋がってる~。
海の見える丘公園のローズガーデンから入る地下部分では「えの木てい」というカフェが営業していました。
この素敵な庭を眺めながらアフタヌーンティーを楽しめる空間がまた復活してくれるといいなあ。
まとめ
同じ設計者でスパニッシュスタイルなのに、だいぶ違った印象を持つベーリック・ホールと見比べるとまた楽しいです。どちらも華やかで、リゾートのような非日常感が漂っています。スパニッシュスタイル…いいです。
山手111番館MAP
【山手111番館】
- 見学料 :無料
- 開館時間:9時30分~17時
- 休館日 :第2水曜(休日の場合翌日休み)/年末年始