
明治期に造営された【日光田母沢御用邸】は一見和風建築ですが、中を見学してみると絨毯やシャンデリアなどの照明が洋風であったり、その時代背景がみえる建物でした。
現在『日光田母沢御用邸記念公園』として御用邸も管理されており、その中を拝観できます。
最大規模の木造建築
館内はひっっっろい!部分的ではありますが、三階まであります。部屋はなんと106室。今まで拝観してきたものの感覚で見ていたら、お、まだ部屋ある、あれ?まだ先もある?!と終わらない。この時代にこの御用邸で働いていたら御用邸内で迷子になりそうだなあと思いながら想像してちょっと楽しくなりました。庭が見える廊下を歩いていたら好みの殿方と出会うかも…なんだかロマンスが始まりそうだわ。実際はどうであれ、想像するととても楽しい御用邸内です。
和洋折衷で上品な空間
和風建築だけでも高級感漂うお部屋はあるけれど、そこに西洋文化が入ってくるとさらに上品な感じがする。和に合った洋を上手くマッチするようにデザインされていて、違和感ないんですよね~。
その中でも、”御玉突所”というのがあるんですけど、いわゆるビリヤード場です。ここのビリヤード場は田母沢御用邸の中では西洋文化の色が強いわけですが、それでもやはり一般的なビリヤード場より和風。”オシャレ”というより”お上品”な雰囲気です。
奥に見える回廊がまた想像を掻き立てる造り…。ここで御玉突きしている殿方の姿をふとみてロマンスが始まるかもしれない…。(二度目)
下級女官の身(設定)としては田母沢御用邸のマップをみる限りそれは難しいんだろうけど、ここを拝観したときはときめきを感じました。
いろんな顔がみれる廊下
これだけ広い建物なので場所によって廊下も雰囲気が違います。基本はもちろん和風なのですがその中でも、和よりから洋よりまで。好みの廊下が一つは見つかるんじゃないかなと思います。
明治から大正まで増改築などを何度かしているのでその際その時代に合わせて変化していったのではないかと思いますが、照明や襖、窓、天井などそのどれもが場所により違いがあり田母沢御用邸の中だけでも楽しめることが多いです。
階段を上がり見る景色
スタッフの方に庭園の方もすすめられて見学しましたが、手入れが行き届いています。きっと当時も素敵な眺めだったのでしょうね。この日は雨が降っていたのですが、二階から見る景色は雨の音すら素敵に感じさせるから不思議。
ここから眺めていた方に見初められて何かが始まr(ry
庭園とそこから見た御用邸
夏に訪れたのですが、しっかり手入れされていて庭園の緑は絨毯にみえるほど。別の季節に見ても素敵だろうなと思いました。また、庭園からみた建物の造りもどの角度からみるかによって違ってみえるので面白い。
まとめ
【日光田母沢御用邸】は和風建築でありながら明治時代の変化を感じることのできる建物でした。大正天皇などがご静養に使われていた高貴な方の建物ですが、徒歩5分くらいのところに武家屋敷である【金谷侍屋敷】もあるのでそちらもオススメ。武家屋敷としてはこちらも位の高い方が住むような造りであり、【日光田母沢御用邸】とはまた違った面白さのある建物です。
『田母沢御用邸記念公園』のチケットをみせると【金谷侍屋敷】のある『金谷ホテル歴史館』で割引になります。
日光田母沢御用邸MAP
- 入園料 :大人¥550 小中学生¥270
- 開園時間:4~10月 9時~17時/11~3月 9時~16時30分(どちらも受付16時まで)
- 休園日 :毎週火曜、年末年始(12月29日~1月1日)※例外あり