サムライハウス

日光金谷ホテルへ訪れたら、一緒に見ておきたい『金谷ホテル歴史館』の【金谷侍屋敷】。

現在の『金谷ホテル』は、この【金谷侍屋敷】に”ヘボン式ローマ字”を発案したヘボン博士を宿泊させたことから始まります。当時泊まれる宿がなく、途方に暮れていたヘボン博士を金谷善一郎氏が自宅【金谷侍屋敷】に泊めたことで大変喜ばれたようです。明治3年はまだ外国人観光客を受け入れる施設が少なかったようで、ヘボン博士から助言された金谷氏は自宅の一部を外国人宿泊施設『金谷カテッジイン』として開業しました。

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外国人が珍しいであろうこの時代に自宅へ泊まらせるなんてさすが名前に”善”がつくだけあるよおおお!

金谷ホテル歴史館は、金谷ホテルベーカリーで入館料を支払い店内を通って入館します。まず、入館した先は金谷ホテルの歴史が時系列で説明されているものが壁に展示されていたり、映像や資料などがある部屋。そこに入るには一度靴をスリッパに履き替えるのですが、【金谷侍屋敷】に行くにはまた靴に履き替えます。
【金谷侍屋敷】は当時”四軒町”と呼ばれる辺りに位置し、日光東照宮に勤める武士や雅楽の演奏者などが住む土地だったようです。主君のいる場所に近ければ近いほど高い身分なのですが、日光東照宮から金谷氏の自宅【金谷侍屋敷】までは徒歩で10分強の近さなので金谷氏もわりと身分の高い方だったのだと思います。
『金谷カテッジイン』に宿泊した旅行家のイザベラ・バードは金谷一家のおもてなしに感動したようで、著書の中でもその素晴らしさを書いています。それだけ金谷一家は素敵な方々だったのだなあと、歴史を読んでいてほっこりしました。

ちなみにバードさんの日本紀行のマンガが出ています。日光についても描かれていて、こちらを読むとより楽しめます!


ふしぎの国のバード 1巻 (HARTA COMIX)
※kindle版

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『金谷カテッジイン』と『金谷ホテル』に宿泊した有名な外国人の名前の中に、近代建築の三大巨匠の一人”フランク・ロイド・ライト”の名を見つけた時には興奮した…

ワクワクが止まらない!小さなからくり屋敷

【金谷侍屋敷】は武家屋敷には珍しい二階建てです。

見学するには勝手口から入るのですが、入ってすぐ右側にはタイル張りの”五右衛門風呂”のお風呂場、左側には”四連のかまど”のある台所、その先に天井の高い囲炉裏の部屋が続いています。そのどれもが一般の武家屋敷よりレベルが高いものに感じました。気品があるというのかな。勝手口から見渡す範囲だけでも今まで見てきた武家屋敷などと違いが多く、すでに期待大。

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結果、最高でした…!(大興奮)

囲炉裏の間を進むと寄り付きの間になります。玄関から一番初めに入る部屋がこの寄り付きの間です。囲炉裏の間から寄り付きの間に入って左側には少し広めな階段があるのですが、まずここに驚き!なんと襖を開けてすぐ階段が現れる形で作られているんです!となりのトトロでサツキとメイの家も扉を開けると階段が現れますが、そんな感じ。よく考えたらタイル張りの五右衛門風呂もサツキとメイの家にあったお風呂の感じです。
一階の部屋は、(A)(B)にわかれていて、(B)は増築された部屋。(A)は襖を開けると中二階へ続く階段がある。中二階なので、階段は短く、扉を開けると廊下がみえて面白い。
寄り付きの間から階段を上がって最初の部屋は(C)で、大きな障子窓を開けると上ってきた階段が見える造りになっています。また、部屋には大きな襖とその下に小さな襖があります。上段の大きな襖は普通に物を入れられるらしいのですが、下段の小さな襖を開けると一階の囲炉裏の間が見える仕組み!

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元々武家屋敷であり、敵が来た時の想定が建物のあちこちにあって激アツです…!

(C)の隣の部屋は、旅行家イザベラ・バードが宿泊した部屋。部屋の奥の襖を開けると二段の階段があり、その先にバードさんの通訳をしていた方が宿泊した部屋(G)があります。中二階にあるこの(G)の部屋がまた面白い!小さいものや大きいものなど襖がたくさん壁伝いに並んでいるのですが、大きな襖を開けるとまた階段があります。ここの階段はすごく押し入れっぽい感じのする階段で、秘密の場所へ繋がってそうな雰囲気がありワクワクしました。階段のオレンジっぽい灯りもまた良い。(G)は襖障子を開けると廊下越しに裏庭が見えます。(E)と(F)は増築された際に造られた部屋。部屋は(A)~(G)の全七部屋になります。

まとめ

【金谷侍屋敷】は室内撮影禁止のため撮影できません。お見せできないのは残念ですが、ここは自分の目で見て肌で感じて欲しい場所です。建物の造りがとても面白く、現代ではなかなか見られない構造をしているのでとても興味深い!一般公開前に改修工事はされているものの江戸時代から現在まで続く武家屋敷であり、耐震性・耐久性にも優れているそうです。

入館料を支払った金谷ホテルベーカリーで【金谷侍屋敷】という本が購入できます。写真メインで【金谷侍屋敷】について説明されてあり、撮影したいと思った場所がたくさん載っているとても充実した本です。

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写真と一緒に間取り図もあり分かりやすく、最高の一冊でした!

建築に興味のある方、歴史に興味のある方には『金谷ホテル歴史館』の【金谷侍屋敷】はすごくオススメ!ちなみに、ここから5分くらいのところに【日光田母沢御用邸】記念公園があるんですけど、ここもよいです。『金谷ホテル歴史館』で支払ったレシートを見せれば【日光田母沢御用邸】が割引されます!

金谷ホテル歴史館MAP

金谷ホテル歴史館

  • 入館料 :大人¥550 小学生¥275
  • 開館時間:3~11月 9時30分~17時/12~2月 10時~15時(最終入館は終了時間30分前)
  • 休館日 :3~11月 無休/12~2月 月2、3回

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