
うろこの家、山手八番館、北野外国人倶楽部に続く建物の「坂の上の異人館」はそれら西洋館とは違い、東洋の上品さが残る異人館です。
一時期中国領事館として使われていたそうで、現在館内で展示されている家具や調度品、美術品からその当時の様子を感じることが出来ます。
異人館の建物に入る前、円形状の門がありその左右には「狛犬」が立っています。通常狛犬は”阿吽の口”つまり片方は口を開け、片方は口を閉じています。
ですが、こちらの狛犬はどちらも”阿”の開いた口になっていて、その間を通ると「愛情に恵まれる」と言われているそうです。異人館はうろこの家だったり、山手八番館だったり、あるアクションをすることで幸せになれるという場所が多いですね。
玄関には亀の像。よく見ると顔がいかつい。これは「螭首亀趺(ちしゅきふ)」といって、頭は螭(みずち)、体が亀の聖獣で、中国ではお家を守ってくれると言われているそうです。亀も縁起物ですが螭は角のない伝説の竜ですからね。とても強そうだし守ってくれそうです。
建物に入る前には狛犬がいるし、玄関前には螭首亀趺がいるし、坂の上の異人館守りが最強じゃないかと思う。
上の画像のシンプルで華やかなテーブルのコーディネートは2015年夏のもの。これは季節ごとで変わるそう。ここが違うだけでだいぶ印象違うと思うので、何度来ても楽しそうです。
調度品などもとってもアジアン。
部屋は広々で、テーブルは足が低いですね~。他の西洋の異人館とはとても造りが違います。
窓もとても良い~。この広さ、私には落ち着かないけど雰囲気は好きです。
バスルームがまたすごかった。猫足の浴槽に金色の蛇口やトイレットペーパーホルダー。そして、陶磁器製トイレ。めちゃオシャレで素敵だけど、ゴージャスすぎて使えない~!けど好き~。
ここも西洋とはまた違った高級感がありました。
ベッドがね…素敵なんですよ。すごくシンプルなのになんでしょうこの溢れんばかりの上品さと艶やかさ。
アジアンな美しい女性が眠っている姿が想像できるベッドです。(真顔)
とにかく一般人が使っている姿が想像しにくい高級感あるベッドでした。
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中国の家具って透かし彫りをしていたり、何か高価なものを付けたりするんじゃなくその素材だけで勝負しているものが多い気がする。とてもシンプルなのに高級感が出るってすごい技術ですね。
2階から降りる時に撮影したもの。墨彩画も飾られていました。これぞアジアですね!
坂の上の異人館MAP
【坂の上の異人館】
- 入館料 :¥550
- 営業時間:(4月~9月)9時30分~18時/(10月~3月)9時30分~17時
- 定休日 :年中無休
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