
臨江閣は近代和風建築です。本館は迎賓館として、別館は貴賓館として建てられました。
のちの大正天皇など多くの皇族の方が御滞在されたそうです。上品で優しさの感じられる木造建築であり、どこか懐かしさもあります。
書院風建築の貴賓館
壮大で目を惹く2階建ての建物、こちら実は別館。本館を建ててから25年程後に建てられました。
別室の広い玄関から館内に入っていきます。入ると広めの廊下が正面にあります。右側は60畳ある西洋間。左側に大きさの異なった部屋が7つ。そしてその左側の部屋の奥に男女別のお手洗いがあります。
ここに来た時すぐにお手洗いを借りたのですが、奥に広いお手洗いでした。ちょっとしたデパートのような綺麗さと個数で驚いたのですが、大広間を見学して納得。大広間がかなりの収容人数想定しているので必然的にお手洗いも広くなったんですね。男性用も広かったと聞いていますが、見取り図を見ると女性用のお手洗いの方が大きめでした。
玄関の左右には2階へ続く階段があります。ここの階段がまた味があってとても良いんですよ~!!上がっていくにつれて期待感が高まります。
階段左から上がりました。幅が広く特別感がありますね~。ちなみにお手洗い側にも一般的な幅の階段が2つあります。
途中まで上がると右側からの階段と合流します。
ここまで来ると大広間が見えてきました。この感じ素敵じゃないですか~??階段上がってるだけでテンションまでかなり上がります。
階段正面から大広間を見るとこんな感じ。別館で一番興奮したのが階段から大広間までのこの区間でした。明治の貴賓館にお呼ばれした想像が止まらない。この高揚感をぜひ実際体感して欲しい~!
別館2階の大広間は180畳あり、360人が収容できるそうです。座敷でその規模は中々ないものではないでしょうか。大広間の周りは廊下になっており、庭園側の障子を開けることでより広く感じると思います。
障子が閉まっていても十分素敵ですけど、月の光が差し込むような夜なんて開けてたら最高に素敵だろうなあ~なんて思いました。
本館へ繋がる渡り廊下
別館と本館を繋ぐ渡り廊下は一階にあります。庭園側の廊下から見える本館と渡り廊下は素敵です。逆側からもまた然り。
ガラス越しじゃないとこんな感じ。立派な木々ですが、全体的に質素な感じがしました。
渡り廊下も上品でしっかりとした造りで俄然アガりました。もうギュンと。人とすれ違うの想像するだけで楽しい。思わず深いため息が出るほど素敵。
かふぇと売店
群馬のお土産などを売っている売店と、薬として飲まれていたその時代のコーヒーを飲むことのできる「かふぇ あんきな」があります。
大河ドラマ「花燃ゆ」で主人公であった「楫取素彦」の提言により、ここ「臨江閣」が出来たそうで、期間限定で営業していたかふぇを再開したそうです。
【かふぇ あんきな】
- 営業時間:10時~16時
- 定休日 :月曜(祝日は営業、直近の平日が休み)
数寄屋風建築の迎賓館
別館「貴賓館」から渡り廊下を通り本館「迎賓館」へ。こちらは明治17年に造られました。同年、少し遅れて茶室が建設されています。
渡り廊下を通ると最初に見えるのが上の画像。まっすぐ長く続く縁側。
手前にある部屋「控の間」から順に「三の間」「次の間」「一の間」となり、それらは襖で仕切られています。この「一の間」は能舞台として使用できる設備が施されているそうで常設の能舞台が屋敷にあるのは非常に珍しいそうです。
一階では展示もしています。前橋市について書かれていたりするのですが、その中にあるミニチュアがまた良い~。
昔の群馬県庁や前橋市役所などがあるんですけど、これ実物でみれたら興奮し過ぎて呼吸困難起こしそうです。じっくり見れば見るほど素敵。
二階へ上がる階段は2か所あります。
左右階段周辺の雰囲気はそれぞれ違うのでまた楽しいです。
二階は大きさの異なった3部屋で構成されています。
一番広い「次の間」。御簾で隣の部屋「一の間」と分けられていました。
御簾越しから部屋をみるだけで物凄い高貴な部屋に感じますね…!この御簾越しから「一の間」を見た右側に3畳の「控の間」があります。
外に出て、本館の車寄から見た感じも明治時代にトリップしたような感じで素敵でした~。
まとめ
臨江閣は本館、別館共に広くこの二つを見るだけでも満足しました。が、家に帰ってから改めてパンフレットを見て「茶室」の存在を知りちょっとショック。見たかった…。もし行かれる方は茶室もぜひ忘れずに~!
臨江閣MAP
【臨江閣】
- 料金 :無料
- 営業時間:9時~17時(入館は16時30分前まで)
- 休業日 :月曜(祝日は営業し、代わりに直近の平日が休館)