
建築好きですが、特に明治大正昭和初期の建築が好き。この時代って、西洋文化が入ってきて日本文化と混ざり合い独特な雰囲気を醸し出していますよね~!
今回はそんな時代が色濃く残る和洋折衷な宿【金具屋】さんについてお話ししようと思います!
珍しい擬洋風建築×木造4階建ての宿!
『擬洋風建築』とは、西洋文化が入ってきた頃、日本の職人さんが西洋建築を見よう見まねで建てた建築のことですが、焼失や取り壊しで現存する建築は少なくなったそうです。金具屋は一見すると日本建築ですが、西洋建築の技術を使われています。例えば、大広間【飛天の間】は130畳で柱がなく、それを日本建築の技術で作るのはなかなか難しいことだそうです。『木造4階建て』の宿についても昭和25年以降、建築基準法などで営業することは難しく、新しく建てることもなかったため現存しているものが少ないそうです。また、金具屋の【斉月楼】が『木造4階建て』にあたりますが【斉月楼】が完成した当時から珍しいものだったようですね。
宮大工の技術や遊び心のオンパレード!
室内なのにまるで外を歩いているような気持ちになる通りや、使われなくなった水車のパーツをちりばめていたり、蔵によくある『なまこ壁』のような柄が使われていたりと至る所に見どころがちりばめられてあるので、同じ場所を通っても新たな発見があり、泊まっている間はずっと面白かったです。お部屋もそれぞれ違うつくりだそうなので、次回泊まるのも楽しみ!
ちなみに、毎日17:30より『金具屋文化財巡り』が開かれています。金具屋の歴史や建築について室内を回りながら説明してくださるので、宿泊される方はぜひ!
宿の中だけで八湯巡りができる!
温泉街を回るのも楽しいですが、雨が降ったり冬に外を回るのは大変ですよね。
金具屋はなんと自家源泉が4つあり、貸切風呂5つ+露天風呂1つ、レトロモダンなつくりの浪漫風呂、鎌倉風呂が各1つの合計8湯あります!
温泉もまたつくりがそれぞれ違うのでそれもまた楽しいですよ!
コスプレイヤーに優しい宿!
よく『千と千尋の神隠し』のモデルではないかと言われていますが、実際は宮崎駿監督など関係者の方が訪れたことはないそうです。ですが、金具屋の雰囲気は『千と千尋の神隠し』の舞台を彷彿させます。
金具屋で『千と千尋の神隠し』のコスプレ撮影された写真が金具屋内にも飾られており、以前からコスプレや写真撮影に関して寛大だと思っていたのですが、なんとレイヤープランが試験的に登場しました!
普段食事は大広間に移動し他の方と一緒にするスタイルですが、このプランだと個室にしてくれたりよりコスプレを快適にできるプランになっているようです。他のプランでも問題ないと思いますが、このプランだと心置きなくコスプレできそうですね!
まとめ
一泊二日だと宿の中を回るのも、温泉に入るのも足りない程魅力あふれる温泉宿でした。まるで昭和初期で時間が止まったかのような雰囲気が宿全体に漂っていて心地よく、ゆったり過ごせます。
たくさん画像はあるのですが興奮して撮影していたので半分近くはブレているという…。それでも多いので厳選するのにものすごく悩みました。どこを撮っても素敵で見せたい画像があり過ぎるんですよ…!
家族でもカップルでもレイヤー仲間でもひとりでも楽しめる宿です。機会があればぜひ体感しに行ってください!