
暑い日には何故だか読みたくなってしまう妖怪や怪談話。今年の冬はあたたか~いお部屋で読んでみるのはどうでしょう。
今回は視えないモノの世界をテーマにしたマンガをご紹介したいと思います。ちなみに、私が本格的なホラーやグロテスク過ぎるものが苦手なため、オススメするのはハートフルなものだったりソフトホラーです。
ちなみに、私の怖い基準は、地獄先生ぬ~べ~です。ぬ~べ~ですら眠れなくなる作品があったりするので、それ以上怖い作品は紹介できません…。怖がりだけど、怖いものや不思議なものが好きという方にオススメです。
ネタバレも含まれていますのでご注意ください。
マンガの画像リンクはAmazonのkindle版(電子書籍)、※はコミック(紙)です。
もくじ
厳選11作品
百鬼夜行抄
今一番オススメしたいのがこちら。レディースコミック感のあるイラストなので若い方は敬遠しがちかもしれませんが読んだらハマります。主人公を守る龍や可愛らしい鳥の妖怪などが出てくるのですが、昔のしきたりや伝説など民俗学要素も含んでいるのでどこかリアリティがあります。現在30巻弱出ているのですが、1話読むごとに続きが気になりあっという間に読めちゃいます。主人公の律はおじいちゃんの言いつけで幼いころ女装をしていたのですが今はクールビューティに成長し魅力たっぷりです。
実際こんなことが起きたら怖いというお話も多いのですが読者を脅かすような描き方ではなく、さらりと展開しているのでこのマンガを読んでも夜眠れないということがありませんでした。
夏目友人帳
上記マンガと同じくクールな性格の主人公。こちらはアニメ化もし、大人気となりましたね~。こちらもしっかりとした内容で、あっという間に読んでしまいます。『夏目友人帳』が好きなら上の『百鬼夜行抄』も好きになると思います。逆もしかり。
祖母の遺品である「友人帳」に書かれた妖怪の名前を用心棒のニャンコ先生とともに返していくお話で少し怖い内容もありますが優しいタッチで描かれているので、マイルドになりほどよい怖さです。
モノノ怪
もうね、世界観がすごいんです。基本的に江戸時代をベースに構成されています。江戸時代の雰囲気にハイカラさとおどろおどろしい感じが合わさって、唯一無二の世界になってます。またとても絵がキレイで惹き込まれます。
アニメの薬売りさんの声が櫻井孝宏さんなので良い声も相まって妄想が止まらなくなる作品です。夢子は好きだと思う。モノノ怪は他にも、座敷童子、海坊主、のっぺらぼう、鵺、化猫があります。
不機嫌なモノノケ庵
不機嫌なモノノケ庵 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
得体の知れない”モジャモジャ”を救った(?)がために、憑いている”モジャモジャ”は大きくなるし体調は悪くなるしで高校入学以来保健室通いして参り切っていた”芦屋”は、偶然壁に貼ってあった”妖怪祓いSTAFF大募集!!”の張り紙に連絡することに。
早速連絡し、保健室開けた瞬間四畳半の茶室が目に飛び込んできて——!?
当時、この突然の茶室の登場シーンは衝撃的で、これは絶対面白いぞ!と確信した瞬間でした。その後アニメ化や舞台化にもなるくらい面白い作品です!
妖怪アパートの幽雅な日常
原作は小説。両親が他界し、伯父夫婦に引き取られた稲葉夕士は、寮付きの高校へ進学することにしたが入寮する前に寮が全焼し、替わりのアパートを探すことに。なんとか見つかったアパートは、破格だけれどオバケが出るらしくて——?
主人公の夕士くんは両親もなくし伯父夫婦の家で肩身が狭い思いをしながらも、悪いことは悪いと言える正義感の強いまっすぐ良い子に育ってます。
この妖怪アパートは不思議なものが集まるちょっと怖さもあるけれど、モダンな西洋館で美味しいご飯は出るし、天然温泉ばりのお風呂にいろんな業種の人間たち——。
夕士くんの成長と共に読み手の私も成長し、考えさせられる物語です。
しゃばけ
しゃばけ 1巻: バンチコミックス しゃばけ バンチコミックス
原作は小説。江戸時代を舞台にした物語。大店の若旦那である一太郎は生まれつき体が弱く、大半を部屋で寝て過ごす日々。一太郎はある夜人知れず抜け出した先で、人殺しをしているところをみてしまい——?
一太郎は手代の仁吉と佐助など身の回りにいる妖怪と共に問題を解決していく。
小説家の畠中さんはキャラクターを魅力的に魅せるのが上手で、物語に惹き込まれます。小説でもとても面白いですが、それが漫画で視覚化されより楽しいものになりました。
小説から漫画だけでなく実写ドラマや舞台化しました(^^
一般の方でも楽しめますが、2.5次元舞台が好きな女子にはハマる作品だと思います~!
真夜中のオカルト公務員
新宿区役所の夜間地域交流課に配属された”宮古新”。その仕事は人ならざるもの”アナザー”との交流・共生を推進及び”アナザー”が一般人と関わり問題が生じた場合事態を収拾すること。
通過儀礼で連れていかれた新宿御苑で、”アナザー”を”視る”だけでなく”会話”もできる力を開花させた”新”は、その力で問題を解決していく。
天狗や天使、妖精などいろんな人ならざるものが登場します。また、それが新宿御苑だったり実際に知っている地名が出てくるので面白いですよ~~!
お迎えに上がりました。~国土交通省国土政策局 幽冥推進課~
お迎えに上がりました。~国土交通省国土政策局 幽冥推進課~ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
主人公・朝霧夕霞(あさぎりゆうか)の就いている国土交通省の幽冥推進課は、”この世に未練を残し、地縛霊となってしまった元国民の人々(死者の人々)に説得・交渉をし、あの世へ案内する仕事”。
妖怪の中で働く唯一の人間夕霞はひたむきに死者の方たちと向き合い解決していく。
上記の真夜中のオカルト公務員と同じく、公務員×視えないモノですが、こちらはハートフルなストーリーで毎回泣いてしまいました。
さんかく窓の外側は夜
目の悪い”三角”はメガネを外すと「霊」だけ、ハッキリと視えてしまう体質だった。ある日、勤め先の書店に現われる霊を払うためやってきた拝み屋の冷川に『運命』と言われ、助手をすることになり——?
映画化されたのですが、艶やかなBLの雰囲気がどことなくあるのでその辺どうしているんだろうと気になってます。シリアスな感じがありますが、ホラーの脅かすような怖さはなく、スラスラ読めてしまう作品です。腐女子ならより面白さ伝わると思います!
あおのたつき
上記のモノノ怪と同じく江戸時代がベースで、こちらもまた独特な世界観です。
気づくと花魁姿の童女の姿で見知らぬ神社に迷い込んでいた”あお”。そこは冥土の吉原遊遊廓を管轄する『鎮守の社』だった——!売れっ子遊女だった”あお”はその知識を活かし、ここへ訪れる”生前の想いに囚われた姿をした遊女”の魂を守り導く手伝いをしていくことに——!
スピード感があって、続きが気になりあっという間に読んでしまう作品です。
うどんの国の金色毛鞠
香川県のうどん屋の息子が主人公。実家に帰った主人公宗太は窯の中で眠る小さな子供と出会い、やがてその子を育てていこうと決意していきます。
表紙で分かる通りその子供は狸で、話すのもたどたどしくめっっっっっちゃくちゃかわいい。癒しと笑いの溢れる作品で、読むと心があたたかくなります。田舎の設定だからか時間の流れが緩やかで優しい空気感があるので、ほっこりしたい方にぜひ読んでいただきたい作品です。